最終回となった『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第12話の小ネタについて考察したメモです。
第12話 最終回「だから僕は… 」
大反響と怒涛の展開で、いったいどうなるのか予想がつかないジークアクス。それでは最終回の考察をしていきます。
タイトルの元ネタ
今回のタイトル「だから僕は…」ですが、これは富野監督の書籍タイトルが元ネタではないかとファンからは予想されていました。
キケロガvsギャン
冒頭から熱い戦いを展開するシャリアとエグザべ。キシリアが亡くなれば戦後、さらに世界は混乱するというエグザべと、独裁からは革新は生まれないというシャリア。
禁止されているサイコミュを装備しているキケロガ相手に食らいつくエグザべを見て、「なんでジークアクスにはえらばれなかったんだろうな?」と思いました。
白い悪魔
コモリがつぶやく「白い悪魔」という単語。
これはガンダムファンからはお馴染みの「ガンダム」の異です。
ジオン軍から見て戦艦並の武器ビームライフルを持ち、エースパイロットを倒して数々の戦局を覆していったことから、恐怖と畏怖の念により「連邦の白い悪魔」や「連邦の白いヤツ」という呼称が生まれました。
尚、初出はゲーム作品で、アニメでは呼ばれていません。
ガンダムのコックピットに乗るシュウジ
戦う決意をするシュウジ。
タンクトップ姿で目を瞑る姿は、「起動戦記ガンダムW エンドレスワルツ」でウィングゼロを起動させるヒイロを思い出しました。
初代の映像
シュウジとマチュのキラキラで向こう側の世界が語られます。その際に「機動戦士ガンダム」の映像が背後にながれていますね。
こちらはおそらく「第41話 光る宇宙」の映像かと思われます。
また、シュウジの口からシャロンの薔薇がエルメスと呼ばれていたと判明します。
ビギニング
このシーンで流れる曲は劇場版「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙篇」の挿入歌「ビギニング」です。
向こう側のガンダムvsシャア専用ゲルググ
突如、画面に現れる赤いゲルググとパイロットのシャア。「おお、わざわざ作り直したのかあ」と思っていて油断していました。
向こう側のシャアは池田秀一さんが、ララァは潘恵子さんが演じています。つまり、正史と同じ声優さんですね。
ちなみにこのシーンは元ネタと比較すると、とんでもない再現をしています。
ビームナギナタの持ち手部で防御
ガンダムのビームサーベルをビームナギナタの持ち手部分で受け止めるゲルググ。「そこって、ビームにも耐えられるのかよ」と突っ込んではいけません。
これ、劇中のシーンの再現です。
ビームライフルの音でバルカンを撃つガンダム
ゲルググに反撃するガンダムは頭部バルカンを撃ちますが、この時に何故かビームライフル音で発射されます。
実はこれも劇中シーンの再現です。
実は2話でも
2話の「白いガンダム」でバルカン発射のシーンにて、一発目がビームライフル音になっていますので、気になる方は見直してみましょう。

更に、マチュ&ニャアンvsシュウジのときに使用するバルカンも、同じ音になっていますので、チェックしてみてください。
変化するビームナギナタの色
ゲルググのビームナギナタの色は最初は青なのですが、途中で黄色に変化しています。実はこれもオマージュです。
「劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」では新規カットがあるのですが、そのシーンではビームナギナタが黄色になっています。
TV版では青だったので、カットが追加される度に青→黄色になる現象が発生しています。
TVは救援に来たセイラはGファイターですが、劇場版ではコアブースターで駆けつけています。
なので、今回のシーンではGファイターに切りかけるシーンではビームナギナタは青に戻っているという、知っている人にだけ分かる場面になっています。
正史との違い
正史と同じ流れかと思いきや、シャアがガンダムに倒されてしましました。
9話でこちらのララァが言っていた正史との違いがここですね。

正史ではシャアをかばい、ララァがガンダムのビームサーベルで貫かれ戦死してしまいます。
ララァの顔芸
ごめんなさい、爆笑しました。
ララァが作った世界でシャアが乗る機体
シャアが死なない世界ということで、数々のMSが描かれました。以下、シャアが搭乗したと思われるMSたち。
いずれも本来シャアが登場していないMSです。
尚、共通点として、機体色が赤の他、角がついています。
グフ
グフは、先行して登場した「ザクII」の性能を向上させた後継機として開発され、特に地上での格闘戦を得意としています。
主な武装は、右腕から伸びる鞭(むち)のような武器「ヒート・ロッド」と、左手全体がマシンガンになっている「フィンガー・バルカン」です。
作中ではランバ・ラルというキャラクターが搭乗し、「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」という有名なセリフとともに高い戦闘能力を見せました。その特徴的な青い機体色も広く知られています。
赤いグフ
グフは青のカラーリングが特徴ですが、WEBアニメ「ガンダムブレイカーバトローグ」に赤いグフカスタムが先に登場しています。尚、こちらは「08小隊」に登場するグフカスタムをベースにした機体です。
ヅダ
ヅダは、OVA作品『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場する、ジオン公国軍の試作モビルスーツです。
物語の設定上、ヅダは一年戦争が始まる前、ザクⅠ(旧ザク)と「ジオン軍の主力兵器」の座をかけて争った機体でした。ヅダはザクを圧倒するほどの高い機動性と加速力を持っていましたが、その速すぎるスピードに機体が付いていけず、全力で飛行すると空中分解してしまうという致命的な欠陥を抱えていました。
この欠陥が原因で、コンペティションには敗北。信頼性の高いザクが正式採用されたため、ヅダは「幻の機体」として闇に葬られた、とされています。
「ザクに勝るほどの高性能を誇りながらも、致命的な欠陥によって不採用となった悲劇のモビルスーツ」と言えるでしょう。背中にある大きなスラスター(推進装置)がデザイン上の特徴です。
尚、この機体は欠陥が有名な為、「シャアの死因が分かりやすい」「最短記録」などとSNSで話題になっていました。
ビグロ
ビグロは人型の「モビルスーツ」とは異なり、「モビルアーマー」というカテゴリーに分類されます。モビルアーマーは、特定の状況に特化して作られた大型兵器で、ビグロの場合は「宇宙空間での高速戦闘」を目的としています。
その主な戦法は、内蔵された大型エンジンによる圧倒的な加速力で敵の艦隊に素早く接近し、強力な一撃を加えてすぐに離脱するという「一撃離脱戦法」です。
ちなみに、正史でのパイロットのトクワン大尉は本作では8話に登場しています。

ビグザム
ビグ・ザムは、ジオン公国軍の巨大モビルアーマーです。
宇宙要塞「ソロモン」などの重要拠点をたった1機で防衛することを目的として開発された、まさに「移動要塞」と呼ぶにふさわしい兵器です。ドーム型の巨大な胴体に2本の脚がついた、非常に印象的な姿をしています。
本作では8話の他、10話にてギレン派の機体として配備されていましたね。

ガルバディα
ガルバルディα(アルファ)は、アニメ本編ではなく、主に書籍などで設定が作られた「モビルスーツバリエーション(MS-V)」という企画に登場するジオン公国軍のモビルスーツです。
この機体は、一年戦争の終盤に開発された次世代の高性能機という設定で、ジオンの主力機であった「ゲルググ」の高い機動性と、白兵戦に特化した「ギャン」の優れた格闘性能を併せ持つことを目指して設計されました。
その結果、射撃戦と接近戦のどちらにも高いレベルで対応できる、非常にバランスの取れた優秀な機体として完成しました。武装は専用のビーム・ライフルを携行し、格闘用のビーム・サーベルも装備しています。
しかし、完成したのが戦争の終結直前だったため、量産されることなく終わった「幻の機体」とされています。
この機体の重要な点はその後の歴史にあり、戦後に地球連邦軍がその優秀な設計に注目しました。そして、接収したガルバルディαを基にして、続編の『機動戦士Ζガンダム』の時代に登場する「ガルバルディβ(ベータ)」を開発した、という背景を持っています。

謎の機体の正体は?
最後に映った機体。これは多くのガンダムファンがみたことがないと思ったはずです。
これ実は今回、デザイナーで参加している山下いくとさんが過去にデザインしたサザビーが元ネタになっています。
サザビーは「逆襲のシャア」に登場するシャアの最後の機体であり、アムロの乗るνガンダムと対峙します。

白いガンダムを見たシャリア
シャリアは正史ガンダムを見て、言い知れぬ恐怖を感じています。そして、あのガンダムに討たれたかのような記憶も。
正史ではシャリア・ブルはブラウ・ブロでガンダムを追い詰めますが、NTに目覚めつつあったアムロによって撃破されています。
キシリアを倒すシャア
進路にいたサイド6の戦艦を撃破するキリシアの艦。爆炎から現れた赤いガンダムは、軍警ザクが所持していたバズーカを持っていました。
そしてキシリアに対して敬礼し、バズーカを発射。
これももちろん、ファーストガンダムのオマージュです。
シャアと敵対するシャリア
シャアはニュータイプの時代を作る為にララアを倒すとシャリアに話し、人類をよりよき時代に導くのはそれからだとも言います。
それに対し、シャリアは「ザビ家なきジオンにはアルテイシアを迎える準備ができている」と宣言し、攻撃。
「シャアがジオンを率いるのは危険」、「いつか地球の人類の粛清にたどりつく」というセリフは、「逆襲のシャア」で地球にアクシズを落とそうとした正史のシャアそのもののことです。
巨大化するガンダム
突如として巨大化するガンダム。まさかの展開にマチュも視聴者も混乱します。これは下記のオマージュじゃないかと推測しています。
エヴァの巨大綾波
エヴァのラストに登場する、巨大化した綾波がモチーフになっていると予想。
どちらも白く、赤い目をしています。(これはシュウジも同じですが)
また、最後に首が離れるのも共通しています。
作画崩壊
もう一つはアニメでの作画崩壊が元ネタではないかという点。
「機動戦士ガンダム」では最初の作品だけあって、作画崩壊が目立ちます。
腕を走るのはフリクリのオマージュ?
赤いガンダムvsキケロガ
シャアのバズーカがキケロガの胴体にヒットしますが、爆炎からキケロガの頭部が登場。
キケロガのビームで、赤いガンダムは頭部と左腕を破壊されます。それに対し、ビームサーベルで反撃する赤いガンダム。
ラストシューティングのオマージュ
これは機動戦士ガンダムの最終話でガンダム最後の戦闘、通称ラストシューティングが元ネタです。
尚、アムロとの対比の為か、正史とは様々な部分が逆になっています。
- 破壊される腕
- 攻撃する手段
- 搭乗者の帰る場所(仲間か孤独か)
口を開くジークアクス
白いガンダムの攻撃を防ぐマチュとジークアクス。デバイスが握る形になり、突如ジークアクスの口が開きます。
この部分はエヴァ初号機のオマージュでしょうか。
正面から見たジークアクスは、まるでガンダムのコックピットにのるアムロのようにも見えますね。
SNSではジークアクスのデザイン発表時に、「口になっているような部分が見える」「最終回で覚醒して開くのでは」とささやかれていました。
まさかの古谷徹さん!
「僕はもう見たくない」「またガンダムがララァを殺す光景を」のセリフ。その声は「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役、古谷徹さんでした。
不祥事により、長年演じてきた役を降板していたので、登場は難しく、誰も予想できませんでした。
ただ、この言葉自体はアムロ役の古谷さんでなければその重みを感じることは出来なかったのではないでしょうか。
エンディミオン・ユニット
ジークアクスに搭載されていたオメガサイコミュの本来の呼び名とされています。オメガサイコミュも向こう側から来たもので、ゼクノヴァを起こすトリガーとして用意されていました。
ちなみに名前は『美少女戦士セーラームーン』に登場する人物、プリンス・エンディミオンが元ネタではないかと予想されています。※声優、監督、脚本などに関わりがあるため。
ガンダムの巨大を走るジークアクス
同じシーンではないのですが、「フリクリ」で巨大な敵の腕を走る場面があります。
キケロガのコックピットを掴むギャン
シャリアが入った脱出用コックピットを手にするエグザべのギャン。
「逆襲のシャア」でのザザビーの脱出ポッドのオマージュだと思います。
ズムシティ
戦いの後のジオンの様子が映されますが、そこには巨大なロボットの顔が。
これはジオン公国の首都、ズムシティの公王庁で、正史と同じくまるでロボットのようなデザインが特徴。
まさかの登場にSNSでは笑いの声が。
ランバ・ラル
アルテイシアの後ろにつくヒゲの男性はジオン軍の士官のランバ・ラルではないかと言われています。正史ではグフに乗り、アムロと対決したエースパイロットの一人です。
シャアのような仮面をつけたシャリア・ブル
何やってんのヒゲマン。
エグザべとコモリは遠くから護衛しているっぽいですね。
シャアと出会うララァ
こちらの世界では二人とも幸せそうですね。
あれ?アムロいないほうが…?
ゾック
カネバン有限公司が運んでいたMSは正史にも登場した水陸両用のMSゾック。
デザインは若干異なりますが、頭頂部フォノンメーザー砲や緑のカラーリング、モノアイの位置などが同じです。
なにげに五本指になっています。
マチュの連絡を受ける母
机においてあるコーヒーは、第5話でアンキーが持ってきたサターンドーナツのコーヒーです。
娘の安否が分かったとはいえ、正直、ここすんなり喜べないんですよね。(娘がテロリストとなると、仕事や生活もあるし)
まあ、次回の劇場作品の主人公もテロリストですが(比較にならないくらいの)

海にいるマチュとニャアン
海にいる二人はどうやら地球にいるよう。
ちなみに、水着やパラソル、バッグなどは通常エンディングですでに写っていました。
また、視聴者からは序盤の時点で「EDは地球なのでは」とすでに推測されています(コロニーでは日の出が無い為)。